性嗜好
異性装を行うことによって性的に興奮したり快感を感じたりする者がいる。多くは男性による女装であり、女性にはほとんど見られない。アメリカ精神医学会『精神障害の診断と統計の手引き』第4版 (DSM-IV) によれば、生活に支障を来す程の重度のものは「302.3 服装倒錯的フェティシズム」としてパラフィリアの一種に分類される。
性自認の表現
性別に応じた服装のパターンが果たしている1つの役割は、自己の性別に関する認識を表現することである。そのため、性同一性障害のように身体的な性別と性自認が異なっている場合には、性自認を服装によって表現すると身体的性別とは食い違う。このケースも異性装と呼ぶことがある。
性同一性障害者やその診断に関わる医師の一部には、性自認を無視して彼らの状態を異性装と呼ぶことに反対する意見がある。すなわち、異性装とは「本人の性別」に対して異性の服を身につけることであるから、本人の自己同一性を無視して「本人の性別」を定義することは不当であるとしている。
心理療法
神経症の治療法として異性装が有効な場合がある。
政治的主張の表明
文化的な性別役割を期待された服装規範をジェンダー規範の象徴と捉え、性差が曖昧な服装をすることにより、社会で必要以上に服装で男性と女性を区別しないファッションを主張する場合がある。この場合は性嗜好の逸脱がみられない為、「ユニセックス・ファッション」とされる。ただし日本ではユニセックスとは主に中性的な女性のファッションを表現することが多い。
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